小型バイク 原付バイク における レギュレーターレクチファイアの考察 2

90年代に多く使われた単相半波整流用のレギュレータレクチファイアの回路図が入手できましたので、もう少し考察を続けます。

 

仕事の内容は3つ 絡み合ってますけどね

1バッテリーの充電

2バッテリーの保護

3電圧の制御

以上を半導体素子を使って実現しています。

ジョグの場合二つのサイリスタが特徴的です。

 

一つずつ行きます。

1バッテリーの充電

整流がメイン。

交流を直流(ただし、脈流)化してバッテリー側に供給します。

ダイオードを使用し正プラス側の波だけを取り出しバッテリー側に流します。

半波整流といわれる所以です。 

これより古いタイプではこのレクチファイア機能のみ搭載されていました。

私のジョグではダイオードの代わりにサイリスタが2のバッテリーの保護と兼ねて使われています。

 

2バッテリーの保護

バッテリーの電圧を監視、充電を止めます。

バッテリーの電圧が設定値(満充電とみなす)に達するとサイリスタがオフになり供給をカットします。回路をオープンにしますのでホントにゼロになります。

サイリスタが再びオンになる電圧と上記のオフになる電圧には2Vほどの差があります。

バッテリーがいっぱいになるとそこそこ使用してバッテリーの電圧が下がるまで充電は再開されません。 電圧計を装備しているとこのことを忘れているのでちょっと焦ります。

この機能のおかげでシールド型バッテリーが使えるようになりました。

 

3電圧の制御

ジョグの場合、コイル長の短いつまり発生電圧の低い灯火側の交流電圧を監視しています。 

設定値でサイリスタがオンになりまだ交流のバッテリー供給側をGRDさせ発生電圧を降下させます。

このショートがみそ。負荷をほぼゼロにして電力値を思いっきり下げます。

負荷が減ったためと電流がそのまま循環するため発電機の出力は激減します。ちょっとした回生エネルギーみたいなものです。

これを超高速で実行できるのが半導体素子のすごいところ。

ジョグでも2000年台くらいのものだと灯火側出力の取り出しが変更になっていて、コイル長は全長を使うようになってきます。バッテリー供給側の正反対のことをやり負マイナス側の半波整流で灯火類を賄います。

これに電解コンデンサを入れて平滑化したレギュが採用されいるバイクでは灯火はLED化されています。

そう、このレギュを使えばちょっとした配線の変更だけでジュネレーターのはんだ付けなどせずにLEDは使用できるようになります。電力が足りるかどうかは別問題です。

 

私のバイクで壊れたのは3の交流電圧の制御というか抑制機能でした。

1の整流機能は生きていました。

バッテリーが瀕死だったため2の保護機能は働くに至りませんでした。生死不明です。

ですが、流れ続けていた結果より生きていたのだろうと思っています。

 

レギュのヒートシンクはなぜ必要

サイリスタやパワートランジスタの放熱のためです。これらの素子が使われた場合、素子にはほぼ全電流が通過します。ここでの抵抗分で発熱します。そして、そのままにしておくと素子が壊れます。

発熱は抵抗分と電流値がある各所で発生しています。カプラー等のコネクタの接続部、コイル自体も銅線でできていますが抵抗はありますので発熱します。コイルが途中で焼き切れる可能性よりはんだ付け部分や先の接続部が大発熱ポイントです。注意しましょう。

電力余剰分が熱として変換されるわけではありません。

素子抵抗分に電流が流れることにより仕方がなく発生した熱から素子を守るためのヒートシンクです。

じゃあ、電力余剰分はどうなっているんだ?

ショートされてコイル内を循環します。多少はここで熱になりますが、多くは回転する磁石の磁界変化に抵抗する力となり結果ジェネレーターを回りやすくします。つまり、走行分に使えるエネルギーが増えます。ほとんど感じられませんけどね。

エネルギー保存の法則です。

バイクで電気の力を変換する方法は、熱と運動エネルギーに大別されます。

大部分は運動エネルギーに還されるというわけです。

 

どうやって電圧を下げるのか?

ジョグの場合ですとバッテリーに行く線をGRDさせてしまいます。

ちょっと高性能なレギュだと更にサイリスタのゲートに送る信号電流をずらし位相をぶつけることまでします。

電圧を下げているというより負荷を下げ発生電力を下げて、結果電圧が下がっています。

反論でよくあるのが、発電機の性能はある回転数を超えると定格電力を発生し続けているという話し。

負荷がなければ電力なんて発生しません。回路にはそれなりに抵抗分があるので電力がゼロになんてなりませんが定格にはチョー余裕です。

エンジンの出力だってそうです。同じ回転数でも空ぶかしと坂道上っているんじゃ出力は違います。

負荷が一定であればレギュなんて必要ありません。勝手に飽和します。

ところが電球一つとっても球切れを起こすまで電力を要求し続けます。12V35Wの電球だから35Wだけ使うわけじゃありません。どんどん食べちゃいます。

すると発電機は定格まで問題なく発電します。電流はとっくに飽和しますので電圧だけが上がっていきます。

レギュの出番です。

ショート=抵抗ゼロ=負荷ゼロ 並列でライトやバッテリーやらの負荷があっても片道にバイパスができればほぼゼロですので発電しません。

でも、ヘッドライトは点きっぱなしだよ?

ジョグの場合、高電圧になった場合最短で1サイクル毎にショートon-offされています。もう十分明るくなっていることもあってちらついてはいるはずですがハロゲンランプでは気にもなりません。電圧もゼロになるわけではないので。

 

半波整流の場合、半波分を捨てている?

使ってないのでそのまま戻されます。エネルギーとして損失しているわけではありません。戻す途中で回路の抵抗分熱として戻ってこない分はあります。

 

レギュに優しくするには?

レギュを働かせない。かなりの低速で走行することになります。

バッテリーをきちんと管理しましょう。

各接点をきれいにして抵抗を減らす。

ジェネレーターを分解清掃。コイルをエアーで吹きましょう。

風がよくあたるところに移設する。端子が雨等に影響を受けにくいところで。

私は面倒くさいので壊れるならレギュにしてくれと思っています。

ステータが焼損なんて考えたくもないです。

小型バイク 原付バイク における レギュレーターレクチファイアの考察

日常の足で90年初期の原付ヤマハジョグに乗っています。
先日、メーターライト、テールライト、ヘッドライトと次々に切れました。
レギュレーターレクチファイアの経年劣化による故障です。
そこで修理にあたって今はどんなふうになっているのかな?で勉強させてもらった結果をメモとして残します。


先ずは歴史
大きく分けて以下の3タイプ

80年代法律が変わってヘッドライトは常時点灯となりました。
これ以前の原付バイクの多くはレギュレーターを装備していません。整流用のダイオードは装備しています。
6V 単相半波整流 が主流です。12V も出てきてました。
電装系の壊れ方は、バッテリーが補液してなかったり寿命等で機能しなくなっているけどキックでエンジンはかかるので、
気にせず乗りまわしているとアクセルをあおった拍子にランプ類が切れてしまう。
バッテリーも過充電上等の設計なので開放型しか搭載できません。
ライトスイッチをOFFにするとバッテリーの過充電防止のため抵抗器につながります。

90年ごろ
大バイクブームに乗って原付スクーターも進化します。
12V 単相半波整流 が主流です。 一本のコイルから二系統の出力を取り出すのが特徴です。
レギュレーターレクチファイアを装備します。
電装系の壊れ方は、スターターセルモーターが回らない系の充電しない。高回転時に球切れする。
要するにレギュレーターレクチファイアの故障となってきます。

00年代以降
12V 単相全波整流 が主流です。
EFIやらで電気が足らなくなってきたのと半導体製品の低価格化にともない原付バイクもとうとう全波整流となりました。
電装品が直流化されました。HIDやらLEDやらなんでもござれ。
ただし、レギュレーターレクチファイアが壊れると被害甚大。
バッテリー次第でエンジンさえかからなくなります。


カスタマイズの歴史
00年代 既に旧車になりつつあった6Vの原付のヘッドライトが暗すぎるが始まりだった気がします。
電圧や電流値を上げるため全波整流化する人々が出てきます。
素人ができるのに何でメーカーは最初からしなかったのか?
発売当時半導体素子はまだ高価だったのでコストパフォーマンスが悪くなってしまうのを嫌っていたからです。
元々は装備されていなかったレギュレーターレクチファイアを装備させます。
ジェネレーターの配線をはじめ電装系の配線を変更します。
既に原付スクーターが進化したおかげで部品は提供されていましたし、配線の概念も完成していたのでやる気があればという状況でした。

同年代 12V系の90年代原付もHIDやLEDに憧れ直流化、全波整流化がはじまります。
6V系の理論と12V系の理論がごちゃ混ぜになり、経験と結果がすべての人が条件無視でのたまったので、今でもトラブルの基になっています。


レギュレーターレクチファイアについて
原付ごときに何のために装備されたのか?
繰り返しますが常時点灯化規制前の80年代までは原付には装備されていませんでした。
高価だったので使いたくありません。発電量と消費量とバッテリーの設計で何とかなっていました。
スクーターが主力になり、おばちゃんがターゲット。メンテナンスフリー、スターターや明るいヘッドランプが売りとなります。
新設計も馬鹿らしいので大型バイクのおさがり設計となります。
電装系といっても灯火系ヘッドライト、テールライト、メーターライト、オートチョークの交流系とホーン、ウインカー、ストップランプ、スターターの直流系。独立の点火系という設計が主流でした。
一本のコイルから2本の交流を取り出します。
灯火系の交流はコイルの途中から分岐して取り出しています。コイルの全長が短いため電圧は低くなっています。
ジョグの場合、最大18Vくらいの交流が取り出せます。灯火系の交流は3~4V落ちの15Vくらいです。
これではバッテリーに充電できません。レギュレーターレクチファイアの出番です。
レギュレーター能力で電圧を制御、バッテリーの能力を勘案し14.5Vくらいでカットします。更にレクチファイア能力で正電圧部分だけをバッテリーに流します。
更にバッテリーの電圧も見ていますので過充電も無く安全です。
さて、設計段階で最大14,5Vになるようにコイル長を設定すればレギュレーターレクチファイアなんていらないんじゃないの?
アイドルもしくは30㎞/hでの走行では発電量がとても足りません。充電不足確実です。
ジョグの場合、アイドルでは11Vくらいしか発電しません。
全波整流にすればそれも解消でしょう?
正解の一つです。多分足らないけど。
当時のコストパフォーマンスの問題で落ち着いたのが、12V単相半波整流です。


全波整流と半波整流 メリット デメリット
発電量を多くする事が主目的でレギュレーターレクチファイアのコストを無視するならば全波整流が圧倒的に有利です。
最近では全波整流が主流になったおかげでAmazonさんや中華製などの汎用品は全波整流タイプの方が安価なくらいです。
カスタマイズする時に点火系がどうなっているのかは重要です。ミスると高くつきます。
タダで電力は作れません。その分走行に回せるエネルギーは減ります。 燃費は悪くなります。


都市伝説 1
全波整流化で一番話題になっているようなのが、高回転時の高電圧部分の電力はどこに行ってしまうのか?
レギュレーターレクチファイアのヒートシンクで熱になって捨てられてしまうんだよ。 これ不正解です。
結論、カットされて発電されていないのでどこにも行かないしどこにも行けない。
原付に使われるような低電力用のレギュレーターレクチファイアの制御方法です。
設定値だいたい14,5Vになるとコイルをショートさせてしまいます。ただし見ているのは灯火系の出力です。

負荷がほぼ無いのと同じなのだから電力は発電されません。
これを半導体素子を利用して超高速で切ったり繋いだりしています。
出てくる波形は台形のような上辺はギザギザの直線です。
電流値はインピーダンスの関係で先に飽和してしまっています。
じゃあヒートシンクが熱々になるのはどうして?
半導体素子としてサイリスタ、パワートランジスタが使われることが多いのですが、抵抗値がゼロではないので電流が流れるとどうしても発熱します。
この分を排熱しないと壊れます。PCのCPUはトランジスタの塊です。発熱は問題なのです。

 

都市伝説 2
配線の変更について
目的と結果の混同によるものと思われるのが、何故全部直流化しないといけないか?です。
LED化するために全波整流化しなくちゃいけないという人がいます。
LEDの多くの商品は直流を求めていますのでバッテリーから電線を引っ張ってくることになります。
先に記したのですが、90年代の原付の多くの灯火系は交流のままですから配線の変更が必要です。
ここまでは仕方がない。さて、直流化するのになんで全波整流?
そう、都市伝説です。直流化だけが目的なら必要ありません。
全波整流化の主目的は電力を少しでも多く取り出すことです。
どうせいじくるのならいい機会だ全波整流化しちゃえ! これはアリです。
正解は全波整流化したので灯火系を直流化しないとやばいです。
なぜ?
全波整流化すると灯火系の電力が理論上(実際は無理)倍になります。
コイルの取り出しポイントを変えるとか抵抗を入れるとか他にも方法はありますが通常直流化します。
直流化=LED化の混同です。
LEDもHIDも低消費電力とのうたい文句で販売されているようですが現実は逆なようです。そのため電力量を増やさざる得なく結果全波整流化が必須となっているのが現状です。

 

以上、意見です。間違い勘違い当然あります。

自動二輪 一発試験 コツ 練習

初心者を含む運動神経が切れている自覚がある人用の練習のコツを記載します。

50代後半 オヤジです。
運動神経はブチ切れています。クラスで下はいないおトロです。

埼玉で原付きから普通中型を一発試験で。
千葉 幕張では大型二輪も一発試験で修得しました。
よく聞かれる事を覚書で残します。

原付きから小型二輪へ
自転車でも練習できる事が多いので頑張りましょう。
既に原付を乗っている方は練習として制限速度まで加速時はアクセル全開で乗りましょう。
以下、全過程に共通です。
第1に安全確認動作。 出来たらほぼ合格です。
ミラーはついていないと思っていきましょう。常に目視です。試験官によってはミラー確認を認めてくださる方も多いですが、実際の合格率は圧倒的です。アピールです。演技です。
右左確認は60度以上頭を向けましょう。右見てから左見てです。
立ち姿勢で後ろからスマホで自撮りして見てください。 思った以上に首振りが必要なのを自覚しましょう
後方確認時は150度以上頭を向けましょう。
これも立ち姿勢で後ろからスマホで自撮りして見てください。 思った以上に首振りが必要なのを自覚しましょう。

第2に運転姿勢
少なくとも次の3点を意識しましょう。
肘を下げましょう。
爪先はちょっと内股に。
レバーを使うときは指4本。

首振り角度を自覚したら、場面別の練習です。

バイクが無くても自転車でも練習出来るので普段から意識しましょう。


道路外からバイクに近づく時のお作法
道路に入る前に、右見て左見て右見て。


乗車のお作法
バイクに触る前にもう一度、横に立ったまま右見て左見て右見て。
前ブレーキを握ってからバイクを起こして。この前ブレーキは離しませんよ。
スタンドをはねる。 右足でも左足でもいいです。
乗車します。右足はバイクの上。 もう下しません。
左手で右のミラー、次に左のミラーに触ります。


発進から合流迄のお作法
エンジンがかかっていなかったら、後ブレーキに持ち替えて始動です。エンジンがかかったら前ブレーキもかけます。
右後方を確認。
右合図。
左後方からぐるっと左、右、右後方を確認して。
前に向き直って発車です。
すぐに右後方を確認。
合流して。ひと段落。


外周走行のお作法
左縁石から50cmから1m位迄を走行。
次の右左折迄短くてもガバッとアクセルオンで加速。
ポンピングブレーキで減速。チョン、チョン、ツー~です。チョン、チョンは効かせてもいいですがランプをつけるだけの軽さ短さ。 ツー~で実際に握っていきます。
カーブ中つまりバイクが傾いた状態でブレーキ操作は減点です。
カーブは25km/h以下。


右折のお作法
合図は30mプラス3秒前が基本ですが、よっぽど早くなければ減点はありません。外周ではおおよそ1秒は10mです。つまり、60m先から行動開始となります。
逆にちょっとでも遅いと減点です。
タイミングはコースを研究されている方々のブログを参照しましょう。ゆっくり確認をする人は早め早めになります。
右後方を確認。
前に向き直って、右合図。
いちと数えて、にでもう一度右後方を確認、さんで前を向いて。
右寄せ。中央線から50cmくらいをタイヤが行くように。ぴったり寄せると試験官によっては逆走を取られます。 線を踏んだら確実に減点。また、75cmくらいを外れると寄せが甘いで減点です。
右折場所進入前5m前くらいに右後方確認。
交差点真ん中の矢印を踏んで右折。踏まないと減点です。

50cmは横断歩道の線の幅、道路のアスファルトと縁石の間の色違い(水切り)の幅です。
5mは車線区分の破線の長さです。


左折のお作法
合図は30mプラス3秒前が基本ですが、よっぽど早くなければ減点はありません。
逆にちょっとでも遅いと減点です。
タイミングはコースを研究されている方々のブログを参照しましょう。ゆっくり確認をする人は早め早めになります。
左後方を確認。
前に向き直って、左合図。
いちと数えて、にでもう一度左後方を確認、さんで前を向いて。
左寄せ。縁石から50cmくらいつまりアスファルトと水切りの境目をタイヤが行くように。水切りに入ってもいいです。また、縁石から75cmくらい外れると寄せが甘いで減点です。この寄せ迄ですが外周などで元々左側を走っていると、寄せても50cm程度なのでなんだかなあ~要らないんじゃないかな~と思いますが、お作法として安全確認だけは実行します。
左折場所進入前5m前くらいに左後方確認。
交差点の水切りを踏んで左折。踏まないと減点です。

左折時はクランクとS字出口以外は水切りを踏んで左折です。踏まないと減点です。

50cmは横断歩道の線の幅、道路のアスファルトと縁石の間の色違い(水切り)の幅です。
5mは車線区分の破線の長さです。


信号待ちからの発進のお作法
停止場所は50cm手前を目標に前後30cm。
左足のみ下ろせます。
ブレーキは前後かけっぱなし。
青になったら、真っ直ぐ通過だろうが右折だろうが左折だろうが、右確認、左確認。
前を向いて発進。


一時停止からの発進のお作法
停止場所は50cm手前を目標に前後30cm。
左足のみ下ろせます。
ブレーキは前後かけっぱなし。
真っ直ぐ通過だろうが右折だろうが左折だろうが、右確認、左確認、右後方確認。
前を向いて発進。


交差点又は非優先道路直進通過のお作法
横断歩道の手前の線に進入する迄に右確認、左確認。確認が間に合いそうもなかったらブレーキをかけて速度調節しても減点にはなりません。確認が優先です。


見通しの悪い交差点通過のお作法
交差点手前で停車。
身体全体を前に傾け伸ばして、右確認、左確認、身体を起こして右後方確認してゆっくり徐行で通過。


一本橋発進、坂道発進急制動後の発進のお作法
左後方からぐるっと左、右、右後方を確認して。試験場によっては右合図。幕張は不必要。
前に向き直って発車です。


降車のお作法
左後方確認。
左合図。
指定線に止める。 これが意外と難しい。一時停止や信号待ちの様に余裕はあまりありません。手前30cm以内に。
左足で支える。
合図停止。
左後方確認。
降車。
スタンドをかける。右足でも左足でもいいです。
ハンドルを左に切る。
ブレーキから手を離す。
横に立ったまま、右確認、左確認、右確認。
道路外にでる。 お疲れ様でした。


ブレーキ
実際には、上記にブレーキ操作も加わるため忙しい時もあります。
ブレーキはポンピングが基本です。 外周では必須。チョン、チョン、ツー~です。チョン、チョンは効かせてもいいですがランプをつけるだけの軽さ短さ。 ツー~で実際に握っていきます。
カーブ中つまりバイクが傾いた状態でブレーキ操作は減点です。


加速
ガンガン加速してください。特に外周。ガバッとアクセル開けます。少なくとも実際の道路上で車を置き去りにするくらい加速しましょう。小型で急加速による減点などありえません。 逆に加速不良が多いです。


速度の目安
試験中にスピードメーターを見るのは、外周速度指定の時、外周カーブ進入減速時25km/h以下、急制動前だけです。
課題中はゆっくりゆっくりマイペースでいきましょう。


課題のコツ と 練習
全課題において練習の目的は限界を知ることです。
上手くなることは当然重要ですが、1番はどのくらいなら安定してできるか知っておく事です。
試験本番ではそれ以上とか決して欲を出してはいけません。
多少の減点は覚悟しましょう。

一本橋のコツ
深呼吸。
ゆっくり行こうと思わない事。欲張らない。粘らない。
出来るだけ前に座る。普通二輪以上の場合、男子なら金タマが潰れるくらい。これを含めて競技会の白バイ乗りに教わりました。 絶対有効です。
肘を下げる。
視線は出口。
両足を踏ん張る。空気イスの感じ。
ちょっと早めの速度で進入乗る。
ハンドルを小刻みに震える様に左右に動かす。
前ブレーキはかけない。かけても後ブレーキのみ。

練習時に心がける事は、どの位の速度なら安定して真っ直ぐ進めるか覚えましょう。これに尽きます。20mくらいは真っ直ぐに進める様に練習しましょう。

急制動のコツ
減点項目は指定速度不足とブレーキの早がけと右足着地です。
進入速度は指定速度+5km/h。 指定速度不足対策です。
進入速度が適切なら指定距離内で止まる事は難しくないです。指定速度+5km/hならかなり手前で停車できます。
後ブレーキはランプを点灯させる程度。
前ブレーキが主力です。
指定線を超える寸前で一瞬でアクセルを放して、指定線を超えてブレーキをきゅーって絞れる様に右手の動きを覚えましょう。
ギュっではダメです。これは自転車でも練習出来ます。頑張りましょう。
私の様な下手くそは、これが出来ない。同時にいくつもの動作が出来ないのです。
では対策は?
まずは、速度調節とアクセル閉とブレーキと操作を3分離します。
ブレーキ操作は上記で。
次にアクセル閉の部分を指定線より数m手前に設定します。これが最大のコツ。遠くからでも目立つものにしましょう。コース下見で決めておきます。
どのくらい手前に設定すれば安定してブレーキ操作に移れるか練習で確認します。
その距離次第で巡航速度を決定します。
では何が難しいって? 巡航速度に調節する事が難しいのです。
自身で設定した巡航速度までガバッとアクセルを開けて巡航出来たらほぼ合格。とにかくガバッと開けます。グラフで表現すると台形になります。山型は次にいいですが、頂点の場所設定が難しいです
気持ちは出来るだけ指定速度で進入したい。どんどん速度が下がります。葛藤です。
私は手前10mで+10km/hを目安としてスピードメーターら目を離し足りなければアクセル開度維持、手前5mで諦めてアクセルを閉じると決めていました。ブレーキ操作に集中です。ブレーキレバーに手をかけて待ちます。
パイロンや指定線が視界から消えたら、ブレーキをきゅーってかけて、左足で着地です。

練習では、一瞬でアクセル閉から前ブレーキレバーをきゅーって絞れる様に頑張りましょう。普段の生活上では、速度は気にせず電柱やら道路の継ぎ目やら目標を決めてスッとブレーキレバーに指がかかるように練習をしましょう。目標を確実に過ぎてからブレーキをかける早がけをしない練習にもなります。
進入速度が+10km/h以上になると停止線オーバーの可能性がかなり高くなります。
繰り返しますが、練習すべきは巡航速度の維持です。
慣れないバイクで慣れない道路でスピードメーターを見ながら速度調節は難しいです。

千葉 幕張では、急制動コースの脇にフェンスを隔てて一般道があります。 違反かもしれませんがそれっぽく練習が出来ます。


クランク S字
バイクは傾けません。ハンドルで曲がります。ヒラリヒラリは上手い人向け。後ブレーキで速度調節。
足を着いたら減点。
練習で低速の限界速度を確認しておきましょう。
8の字練習が効果的です。




原付または小型から普通中型、大型二輪
大きな壁があります。
クラッチ操作です。外周以外は半クラッチだらけです。
出費になりますが、試験車両に似たバイク125ccマニュアルロードバイクの購入をするか、教習所を強くお勧めします。
小さな壁は重量です。慣れしかないと思います。コツがわかりません。でも、小さな壁です。普通中型二輪で400ccくらいのに乗っていれば大型二輪は直ぐそこです。差を感じませんでした。
もし、125cc以下を購入されて練習をする場合、バイクや燃費によくないですが3速迄は常に高回転で運転しましょう。加速を意識しましょう。それでも多分試験本番では身体が置いていかれます。

バイクが大きくなっても1番結果を左右するのは安全確認動作です
次に運転姿勢が重要なのも変わりません。
特にニーグリップ。 つま先内股を強く普段から意識しましょう。
足底は水平です。つま先下がりは絶対に見られています。
肘を下げましょう。
レバーを使うときは指4本。2本がけは確実に減点です。

第1に安全確認動作。 出来たらほぼ合格です。
ミラーはついていないと思っていきましょう。常に目視です。試験官によってはミラー確認を認めてくださる方も多いですが、実際の合格率は圧倒的です。アピールです。演技です。
右左確認は60度以上頭を向けましょう。右見てから左見てです。
立ち姿勢で後ろからスマホで自撮りして見てください。 思った以上に首振りが必要なのを自覚しましょう。
後方確認時は150度以上頭を向けましょう。
これも立ち姿勢で後ろからスマホで自撮りして見てください。 思った以上に首振りが必要なのを自覚しましょう。

第2に運転姿勢
爪先はできるだけ内股に。
足底は水平に。

肘を下げましょう。

レバーを使うときは指4本。

首振り角度を自覚したら、場面別の練習です。

バイクが無くても自転車でも練習出来るので普段から意識しましょう。


道路外からバイクに近づく時のお作法
道路に入る前に、右見て左見て右見て。


乗車のお作法
バイクに触る前にもう一度、横に立ったまま右見て左見て右見て。
前ブレーキを握ってからバイクを起こして。これ以降、前か後ろブレーキを必ずかけていきます。
スタンドをはねる。 右足でも左足でもいいです。
乗車します。後ろブレーキをかけます。
右のミラー、次に左のミラーに触ります。


発進から合流迄のお作法
エンジンがかかっていなかったら、クラッチ切ってエンジン始動。かかったら前ブレーキもかけます。
右後方確認。右足着地。左足を上げてギアをローへ。
左後方確認。左足着地。右足を上げてブレーキをかけます。
右後方確認。右合図。
左後方からぐるっと左、右、右後方を確認して。
前に向き直って発車です。
すぐに右後方を確認。低速かつ距離が無いため難しいです。
合流して。ひと段落。


外周走行のお作法
左縁石から50cmから1m位迄を走行。
次の右左折迄短くてもガバッとアクセルオンで加速。
ポンピングブレーキで減速。チョン、チョン、ツー~です。チョン、チョンは効かせてもいいですがランプをつけるだけの軽さ短さ。 ツー~で実際に握っていきます。
カーブ中つまりバイクが傾いた状態でブレーキ操作は減点です。
カーブは25km/h以下。


右折のお作法
合図は30mプラス3秒前が基本ですが、よっぽど早くなければ減点はありません。外周ではおおよそ1秒は10mです。つまり、60m先から行動開始となります。
逆にちょっとでも遅いと減点です。
タイミングはコースを研究されている方々のブログを参照しましょう。ゆっくり確認をする人は早め早めになります。
右後方を確認。
前に向き直って、右合図。
いちと数えて、にでもう一度右後方を確認、さんで前を向いて。
右寄せ。中央線から50cmくらいをタイヤが行くように。ぴったり寄せると試験官によっては逆走を取られます。 線を踏んだら確実に減点。また、75cmくらいを外れると寄せが甘いで減点です。
右折場所進入前5m前くらいに右後方確認。
交差点真ん中の矢印を踏んで右折。踏まないと減点です。

50cmは横断歩道の線の幅、道路のアスファルトと縁石の間の色違い(水切り)の幅です。
5mは車線区分の破線の長さです。


左折のお作法
合図は30mプラス3秒前が基本ですが、よっぽど早くなければ減点はありません。
逆にちょっとでも遅いと減点です。
タイミングはコースを研究されている方々のブログを参照しましょう。ゆっくり確認をする人は早め早めになります。
左後方を確認。
前に向き直って、左合図。
いちと数えて、にでもう一度左後方を確認、さんで前を向いて。
左寄せ。縁石から50cmくらいつまりアスファルトと水切りの境目をタイヤが行くように。水切りに入ってもいいです。また、縁石から75cmくらい外れると寄せが甘いで減点です。この寄せ迄ですが外周などで元々左側を走っていると、寄せても50cm程度なのでなんだかなあ~要らないんじゃないかな~と思いますが、お作法として安全確認だけは実行します。
左折場所進入前5m前くらいに左後方確認。
交差点の水切りを踏んで左折。踏まないと減点です。

左折時はクランクとS字出口以外は水切りを踏んで左折です。踏まないと減点です。

50cmは横断歩道の線の幅、道路のアスファルトと縁石の間の色違い(水切り)の幅です。
5mは車線区分の破線の長さです。


信号待ちからの発進のお作法
停止場所は50cm手前を目標に前後30cm。
左足のみ下ろせます。
ブレーキは前後かけっぱなし。
青になったら、真っ直ぐ通過だろうが右折だろうが左折だろうが、右確認、左確認。
前を向いて発進。


一時停止からの発進のお作法
停止場所は50cm手前を目標に前後30cm。
左足のみ下ろせます。
ブレーキは前後かけっぱなし。
真っ直ぐ通過だろうが右折だろうが左折だろうが、右確認、左確認、右後方確認。
前を向いて発進。


交差点又は非優先道路直進通過のお作法
横断歩道の手前の線に進入する迄に右確認、左確認。確認が間に合いそうもなかったらブレーキをかけて速度調節しても減点にはなりません。確認が優先です。


見通しの悪い交差点通過のお作法
交差点手前で停車。
身体全体を前に傾け伸ばして、右確認、左確認、身体を起こして右後方確認してゆっくり徐行で通過。


一本橋発進、坂道発進急制動後の発進のお作法
左後方からぐるっと左、右、右後方を確認して。試験場によっては右合図。幕張は不必要。
前に向き直って発車です。


降車のお作法
左後方確認。
左合図。
指定線に止める。 これが意外と難しい。一時停止や信号待ちの様に余裕はあまりありません。手前30cm以内に。
左足で支える。
合図停止。
左後方確認。
降車。
スタンドをかける。右足でも左足でもいいです。
ハンドルを左に切る。
ブレーキから手を離す。
横に立ったまま、右確認、左確認、右確認。
道路外にでる。 お疲れ様でした。


課題のコツ
一本橋のコツ
深呼吸。
ゆっくり行こうと思わない事。欲張らない。粘らない。
出来るだけ前に座る。普通二輪以上の場合、男子ならタンクで金タマが潰れるくらい。これを含めて競技会の白バイ乗りに教わりました。 絶対有効です。
肘を下げる。
つま先内股を意識して、ニーグリップというよりアンクルグリップです。
視線は出口。
両足を踏ん張る。シフトレバーを踏んづける。
ちょっと早めの速度で乗る。
ハンドルを小刻みに震える様に左右に動かす。
前ブレーキはかけない。かけても後ブレーキのみ。

練習時に心がける事は、どの位の速度なら安定して真っ直ぐ進めるか覚えましょう。これに尽きます。20mくらいは真っ直ぐに進める様に練習しましょう。
自転車でも効果大です。

スラロームのコツ
欲張らない。
ゆっくり進入。
ギアは2速。
パイロンとパイロンの真ん中を前輪が通る様に。
パイロン横はパイロンに接触しない様に前輪が1m離れたところを通る様に。慣れてきても50cmは離しましょう。後ろバンパーが接触します。思ったより大まわりですよ。
要するに絶対接触させない。タイムは二の次。

アクセルとブレーキを使って通過すると速くなるが接触なく通過する事が第一目標。
使ってもアクセルのみ。
パイロンの手前でアクセルオフで倒しこむ。遅れると真ん中を通れなくなり詰まってしまいます。
パイロン通過でアクセルオン。

練習で覚える事は自身の限界速度。
詰まったらほぼ接触します。
広い迷惑にならない駐車場などで、空缶など目印を並べて倒しこむタイミングを意識して練習しましょう。
バイクでは迷惑で問題のある場所でも自転車なら練習出来ます。結構似た感覚です。
スキーの経験があるならウェーデルンにそっくりです。外向姿勢までそっくり。
アクセルオフ、ブレーキ、外足加重、アクセルオンの繰り返し。ここからブレーキを使わないでアクセルオフだけで減速、その分限界速度を超えない様にゆっくり進入します。2速を選択している理由も加速を鈍らせて限界速度を超えないためです。
こんなのでも余裕で8秒は切ります。

波状路のコツ
逸脱とエンストだけは避けましょう。
欲張らない。

練習では半クラッチかつ腰を前に出しての運転姿勢で真っ直ぐ走行できる速度がどのくらい迄下げられるか限界を知ること。真っ直ぐ10mは走れる速度を身体に覚えこませましょう。
曲がったらほぼ修正不可能です。
半クラッチの利点は絶対にエンストしない事です。通過中はずっと半クラッチです。
よく、段差の直前にアクセルオンと言いますが上手い人向けの表現です。
私の様な下手くそはどの動作も遅れますので、さらに手前、段差の中間地点でアクセルオンでした。
さらに進入時は2、3段分は勢いで越えていました。
ブレーキは後ろのみ。ほとんどかけません。
右手はアクセルに集中です。
こんなのでも安定して6秒を超えました。

よくある失敗の原因 原因さえ理解すれば練習も効率的

逸脱 そもそも立ち姿勢に慣れていない。平地でも、真っ直ぐに走れないほどの低速走行。

エンスト バイクの前後輪が同時に段差に乗り上げる場面がほとんど。思った以上ほぼ倍の抵抗が発生。そして止まりそうになって慌ててアクセルだけど間に合わない。速度を上げようとしてクラッチ半クラやめて繋げちゃっているのでエンストとなります。ホイールベースの違いが大きな差を生んでいるのでCBならできてNCだとできないとかバイクの所為にしがちです。正解は半クラキープでアクセルオン。でも難しいので人のを観察してその段差の場所は勢いで行っちゃう。これが大正解。

 

クランク S字
半クラッチと切の断続でゆっくりと。バイクは傾けません。ハンドルで曲がります。ヒラリヒラリは上手い人向け。
練習で低速の限界速度を確認しておきましょう。8の字練習が効果的です。


半クラッチを使う場面
左折 毎回。
右折 ほとんど。
一本橋 半クラッチと切の連続。
波状路 ほぼ全部。
クランク S字 半クラッチと切の連続。
発進 毎回。

普段はなかなか使わなくて済んでしまいますので、試験前に練習しておきましょう。

さて、毎日練習を続けていると急に下手になる時期があります。
脳みその内でプロセスを再構築中です。その最中の受験は時間とお金の無駄です。避けましょう。だいたい、1週間後にやってきます。試験日は練習開始から2週間は空けましょう。

イメージトレーニングは超重要。回転するイスに座って行うと理想的ですが、お風呂の中でも十分。 注意項目と動作を声に出しながら行いましょう。

次右折、望楼の手前で右後方確認、前向いていち、右後方確認、前向いて右寄せ、5m手前で右後方確認、矢印踏んで右折。 全部声に出しながら行いましょう。

風の強い日はキャンセルしましょう。 時間とお金の無駄です。

講習会
真剣に練習をした後1度受験して落ちてからの方がテーマがハッキリして身につくと思います。


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